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魏晋南北朝史研究会

前身は1989年に発足した「若手魏晋南北朝史研究者の会」で,14回の集いを重ねた後,2001年に「魏晋南北朝史研究会」に発展しました.ブログだけで様々な情報を公開していきますので少々見づらいところがあるとおもいますが,ぜひ,右メニューのカテゴリーとブログ内検索を活用してください.

「唐長孺・胡如雷先生与隋唐史研究学術研討会」参加記

2005-10-20 の記事です(前サイトより)。

私は武漢大学に留学中、2005年4月16~18日にかけて、河北省石家荘市で開催された「唐長孺・胡如雷先生与隋唐史研究学術研討会」(主催:河北省社会科学院・河北師範大学 協賛:中国唐史学会・武漢大学三至九世紀研究所)に、武漢大学三至九世紀研究所の一行に加えていただくという形で、参加する機会を得ました。以下、その概要を紹介したいと思います。

 16日早朝石家荘に到着、駅では孫啓民氏(河北省社会科学院副院長)らの出迎えを受けました。そしてその案内に従い、会議会場の河北省社会科学院に隣接した、裕華大酒店で報到手続きを行いました。それから部屋に荷物を置き、すぐに会場へと移動しました。
 午前8:30、孫啓民氏の司会で会議が始まりました。最初に周振国(河北省社会科学院院長)・蘇宝栄(河北師範大学校長)・張国剛(中国唐史学会会長)・朱雷(武漢大学三至九世紀研究所)諸氏の挨拶、そして唐長孺・胡如雷両先生の映像が流されました(なお、その映像が収められたビデオCDは、参加者全員に配布されました)。
 休憩・全体写真撮影の後、20分間の主題報告(報告者は失念)が行われたのに続き、
 一 唐・胡両先生の学問について
 二 魏晋南北朝隋唐史
 三 敦煌吐魯番文書
という三つのテーマについての個別報告が、16日午前・午後、17日午前・午後と順次行われました(一人あたり10分、コメンテーターによるコメント5分)。
 この時配布された『会議手冊』によると、「会議論文題目」所載の論文は30篇、実際に論文及びレジュメが配布されたのは次の25篇です(敬称略、順序は「会議論文題目」に従う。題目未収のものについては、ピンイン順に配列)。

 劉進宝(南京師範大学歴史系)
  「唐五代敦煌種植“紅藍”研究」
 盧向前(浙江大学中国古代研究所)
  「武則天“畏猫説”与隋室“猫鬼之獄”」
 姚培鋒・斉陳駿(紹興文理学院上虞分院)
  「魏晋南北朝時期選挙用人制度述論」
 李文瀾(湖北省社会科学院)
  「関于唐師一個命題的幾点思考」
 王力平(南開大学歴史学院)
  「敦煌莫高窟游人漫題(漢文)研究」
 程存潔(広州博物館)
  「略論五代時期的城市変革」
 黄正建
  「歴史研究中的階級或階層問題―読胡如雷先生政治史若干文章   的感想」
 北村一仁(龍谷大学)
  「論南北朝時期的“亡命”―以社会史側面為中心」
 陳志堅(浙江大学歴史系)
  「唐中和年間徐泗揚兵争之始末―以崔致遠『桂苑筆耕集』為中   心」
 秦進方(河北師範大学歴史文化学院)
  「『中国封建社会形態研究』成書啓示両題」 
 宋燕鵬(河北科技大学中文系)
  「遙想胡如雷先生」
 杜来俊
  「唐戸部使補正」
 谷更有(河北師範大学歴史文化学院)
  「漢唐時期的父老与郷村控制」
 魏斌(武漢大学中国三至九世紀研究所)
  「公孫五楼家族与南燕政治」―唐長孺先生『北魏的青斉土民』   学習札記
 楊倩描(河北省社会科学院信息中心)
  「唐宋時期的“公使銭”与“公用銭”」
 王延武(中南民族大学歴史研究所)
  「試述唐長孺先生対中国社会歴史的剖析」
 王曽瑜(中国宋史学会会長)
  「反常思維・変態心理等在歴史上的作用」
 呉麗娯
  「新制入礼:『大唐開元礼』的最後創作」
 魏建震(河北省社会科学院歴史所)
  「関于自然科学方法引入史学研究的思考」
 朱海(武漢大学三至九世紀研究所)
  「従判文略窺唐代喪葬之礼」
 馮金忠(河北省社会科学院歴史所)
  「胡如雷先生与隋唐政治史研究」
 陳麗(河北師範大学歴史文化学院)
  「冷兵器時代戦争対経済発展影響―以唐・五代時期華北平原為   考察中心」
 陳瑞青(河北師範大学歴史文化学院)
  「陳寅恪・唐長孺与『桃花源記』研究」
 孫継民(河北省社会科学院)
  「20世紀学術史背景下的陳寅恪・唐長孺和胡如雷」
 張春蘭(河北師範大学歴史文化学院)
  「読『晋書趙至伝所見的曹魏士家制度』有感」

この他にも、陳国燦・凍国棟・胡宝国・胡宝華・黄恵賢・劉安志・唐剛卯・張国剛諸氏が発表されていたように記憶しています。

 発表は唐長孺・胡如雷両先生の業績を偲びつつ、和やかな雰囲気のなかで行われました。また持ち時間が一人10分程度とやや短めでしたので、配布された論文・レジュメの内容ではなく、両先生の思い出を語る方もおられました。
 このようにして17日午後、全ての発表が恙なく終わり、5:00から河北師範大学の邢鉄氏の司会の下で閉幕式が行われ、孫啓民氏の総括によって会議は閉幕しました。
 そして翌日18日午前には石家荘近郊、趙県の趙州橋・正定の隆興寺(大仏寺)への参観が行われ、日程の全てが無事終了しました。
 なお、会議の概要は、河北省社会科学院の下記サイトにも掲載されていますので、ご参照下さい(中文)。
  http://www.hebsky.gov.cn/show_News.asp?id=534
        
           龍谷大学大学院後期課程  北村一仁

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